万葉歌碑について

No7 万葉集4192番 大伴家持

[桃の花の歌]

万葉集4129番歌碑   桃の花 紅色に にほひたる 面輪のうちに 青柳の
   細き眉根を 咲みまがり 朝顔見つつ 少女らが
   手に取り持てる 真鏡(まそかがみ) 二上山に 木の暗の
   繋き谿辺を 呼び響(とよ)め 朝飛び渡り 夕月夜
   かそけき野辺に 遥々に 鳴く霍公鳥 立ち潜と
   羽触りに散らす 藤波の 花なつかしみ 引き打ちて
                   袖に扱入(こき)れつ 染まば染むともす。

意味 : 桃の花のように紅く輝いている顔に、柳のように細い眉を曲げて微笑んで、朝の少女たちが手に持っている鏡のふた、二上山の木が繁った谷を、朝には鳴き渡り、夕月夜に消え入るような野原にはるかに鳴いているホトトギスが、飛びくぐって散らしてしまう藤の花をなつかしく思って、引きちぎって袖に入れてしまいました。袖に藤の色が付いてしまうのもかまわずに。

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